農林水産業(のうりんすいさんぎょう)は、
みんなが生きるために必要な食べ物を生産・供給(きょうきゅう)したり、
森林を育成し保全して、家や家具を作るための木材を生産する営みです。
また、環境を守り、文化や伝統を後世(こうせい)に
引き継(つ)ぐ役割も担(にな)っています。
東京の一部の区部や多摩地域(たまちいき)などの都市地域では、色々な種類の農産物が生産されています。それらは作ってすぐ食べられるから、新鮮(しんせん)!農作物を遠くから運ぶ手間がかからない!どこで作られたものか分かるのは安心!また、農地の空間は火事や地震(じしん)の時の避難所(ひなんじょ)にもなるし、災害時(さいがいじ)に一時的な食料となる作物もあり、井戸設備があれば生活用水も提供してくれます。
体験型の農場では、みんなで種まきや収穫(しゅうかく)も一緒にできるので、近所の農地を探してみてね!
東京の西部にある山間地域では林業が行われ、東京産の木材を生産しています。都会から電車ですぐの場所で、山登りや釣(つ)りなどアウトドアの体験もできます。また、森林は、雨が降(ふ)ると水をためてくれて、一度に流れ出すのを防いでくれますし、自然のきれいな水を川に流してくれます。それから、二酸化炭素を取り込んで、人間が生きるための必要な酸素(さんそ)をたくさん提供してくれます。みんなが住んでいる都会からすぐ近くの場所で、豊かな自然に触(ふ)れてみませんか?
たくさんある大きい島や小さい島をあわせたことを難しい言葉で「島しょ」といいます。伊豆諸島(いずしょとう)や小笠原諸島(おがさわらしょとう)など、海を隔てた東京の島しょ地域では水産業(すいさんぎょう)がさかんです。
東京の海にはたくさんの種類の魚が住んでいて、その魚を使った伝統的な加工品も作られています。また、島しょには豊かな自然があり、アウトドアやマリンスポーツが楽しめます。そうそう、小笠原諸島周辺には大きなクジラもたくさん立ち寄ります。ぜひ、東京の島の恵みを探してみてください!
※野菜、果樹等の表示は、各地域の特産品を示したもので、生産量が最も多い農林水産物とは限りません。提供:東京都産業労働局 農林水産部 (一部修正箇所あり)